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歌川国貞(三代豊国)「豊国揮毫奇術競 虎王丸」「豊国揮毫奇術競 蒙雲国師」
「豊国揮毫奇術競(とよくにきごうきじゅつくらべ)」は、三代歌川豊国(歌川国貞)が、読本や合巻、歌舞伎に登場する妖術使いを一人一図で描いた大判錦絵の揃物です。出版は文久元年〔1861〕の暮れから元治元年〔1864〕にかけてとみられ、国立国会図書館には32図が所蔵されています。
題の意味
「揮毫」は筆をふるって書画をかくこと、「奇術競」は不思議な術の競い合いのこと。豊国が筆をふるって描く妖術くらべ、といった意味です。右上には赤い短冊形の題と、人物名を記した黄色の札が配され、人物の多くは当時の役者の似顔で描かれています。署名に「七十九歳」と年齢を添えた図もあり、国貞が最晩年まで描き続けた揃物です。
主な顔ぶれ
蝦蟇の術の児雷也、蛇の術の大蛇丸、蛞蝓の術の綱手、鼠の術の仁木弾正、蜘蛛の術の若菜姫、丑の時参りの装いの滝夜叉姫、雨を止めた鳴神上人、琉球を乱す妖僧・蒙雲国師、絵から抜け出たような白い虎を従える虎王丸など、30人を超える妖術使いが知られています。
























