歌川国貞(三代豊国)
「豊国揮毫奇術競 滝夜叉姫」
- 制作年
- 文久3年(1863)頃
- 判型・技法
- 大判錦絵
- 版元
- 平野屋新蔵
芝居や読本に登場する妖術使いを、歌舞伎役者の姿で描いた揃物「豊国揮毫奇術競(とよくにきごうきじゅつくらべ)」の一図です。揃物は文久元年(1861)末から刊行され、本図は文久3年(1863)に平野屋新蔵から出されました。
滝夜叉姫は平将門の娘で、父の無念を晴らすため妖術を使ったと伝えられる人物です。役者は二代目尾上菊次郎とされます。
白装束に身を包み、頭には火をともした蝋燭を立てています。片手に刀、もう一方の手に鈴を持ち、胸には丸い鏡を下げ、足もとの薄(すすき)の中には髑髏がのぞいています。



