葛飾北斎
「芥子」
- 制作年
- 天保4〜5年(1833〜34)頃
- 判型・技法
- 大判錦絵
- 寸法
- 縦25.0×横36.3cm
- 版元
- 西村屋与八(永寿堂)
大判の花鳥画の揃物(全10図)のうち、芥子を描いた図です。揃物に題はなく、「冨嶽三十六景」と同じ頃に同じ版元から刊行されました。「前北斎為一筆」の署名は、「もと北斎、為一の筆」という意味です。
強い風にあおられ、茎ごと大きくしなる芥子をとらえています。ふくらみかけた蕾から開ききった花まで、一株のなかに咲き具合の異なる花を描き分け、葉の縁のぎざぎざも細かく写しています。
花びらのひだには、紙の白が細い線となって残ります。地は淡い藍の一色です。


