歌川国貞(三代豊国)
『俳優似顔東錦絵』より
- 制作年
- 安政元年(1854)
- 判型・技法
- 大判錦絵(二枚続)
役者の顔を似せて描く「似顔」の第一人者とされた国貞(三代豊国)による、二枚続の役者絵です。錦絵を貼り込んだ帖『俳優似顔東錦絵』に収められた一組です。
梅の模様の衣装に筋隈の若者、白塗りの若者、冠をつけた公家、松の模様の衣装に筋隈の若者の四人を描いています。梅と松の模様の衣装や公家の姿から、『菅原伝授手習鑑』の「車引」の場面と考えられます。画中に役者の名は記されておらず、誰が演じているかは似顔で示されています。
隈取りの赤、衣装の黒と白、背景の藍を対比させた配色です。


